衛生:上下水処理

2021.10.11 更新

主要該当国

概要

  • 都市部では比較的上下水道の整備が進んでいるが、農村部では整備状況について都市部との格差が大きい

各国の現状

  • 【メキシコ】上下水道の整備率は都市部では97%に達しているが、地方ではそれぞれ85%と74%と都市部を下回る。また、2015年には先住民人口の3分の1が、上下水サービスを利用できていない
  • 【ブラジル】2018年時点で人口の約16%が未だに清潔な飲料水の供給を受けられず、約47%が下水収集サービスへのアクセスがない。また、国内で発生する下水の内、46%しか処理されていない。特に取水・下水処理に関しては、サービスへのアクセスに対する格差が課題となっており、政府は多額のリソースを投入し改善を急いでいる
  • 【コロンビア】上水道の普及率は約92%、下水道の普及率は約88%。農村部は上下水道いずれも普及率は75%未満
  • 【ペルー】2019年時点で、水道の普及率は都市部で約95%、農村部で約76%に達しているが、特に下水へのアクセスに関しては、都市部で約91%、農村部で約29%と大きな差がある。また、安全な飲料水についても、都市部では約53%に普及している一方、農村部では約4%と大きな乖離がある
  • 【アルゼンチン】国家計画にて、都市部における飲料水の普及率を100%、衛生設備の普及率を75%にすることを目標としており、220億ドル規模の投資が必要とされている

現地スタートアップが提供するソリューション例

  • 排水に含まれる動物の糞尿に含まれる栄養分をバイオマスに変換 – microTerra(メキシコ)
  • 排水システムの汚染物質を取り除くためのバクテリアを活用した製品 – Biorem(メキシコ)
  • 雨水貯水システム – Rainwter H2OG(メキシコ)
  • 下水や生物学的廃棄物をバイオ燃料やバイオガス等のエネルギー源に変換 – Tereo(ペルー)
  • バイオテクノロジーを活用した汚水浄化 – Mamagrande(アルゼンチン)